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上方落語関係の〇〇について探求してみます
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前回のブログで書きました、2010年8月29日にABC朝日放送で六代目笑福亭松鶴「鴻池の犬」がオンエアされて、次の週の9月5日にはなんとまたまた六代目の音源が放送されました、今回は

ひとり酒盛 昭和46年3月31日 角座 なみはや亭

約35分


こちらを聴いてまたまたスッキリ。前回放送された「鴻池の犬:」と同じ日に角座で収録された音源。なおかつ、昭和51年8月にポリドールレコードから発売された『上方落語古今十八番集④六代目笑福亭松鶴(MF4049)』の元だということがわかりましたので感激。



放送された音源は約35分
レコードではマクラがカットされて30分40秒

厳密に聞き比べてませんが、レコードではマクラの部分は全部カットだったんですね。

今回の放送でわかったのは、マクラで「宵から・・・」と言ってるので角座落語会の夜の部のようです。

この音源はレコード聴いた時から思ってたんですが、酔っ払いがすごい!ガラガラの柄悪いオッサンでしかありませんが、呼ばれた男が終盤まで冷静で、もぉ笑います。
なんといっても「帰れ!アホンダラ!」からは爆笑です。呼ばれた男がついに腹を立ててのまくし立てての最後「ダァホ(ドアホの興奮系)、エエ日ィ選んで目ェー噛んで死ねーーダアホ!」が最高すぎますね!

フツーに書くと「良い日を選んで目噛んで死ね!どアホ!」ですが、筆舌に悩むほどのプロノウンスです。えらい笑えます。

角座落語会は、近年のなみはや亭では翌年の昭和47年10月31日に開催された分がオンエアされたりしてます、私が持ってるのは・・

桂文紅「らくだ」約26分
笑福亭松鶴「たぬき茶屋」11分
どの番組で放送されたかわからない森乃福郎「胴切り」23分

↑などで、他に49年、50年の音源もオンエアされてたので結構アサヒ放送に残ってるんでしょうね。

ちなみに記念すべき第一回の角座落語会は、



昭和40年9月4日
納涼怪談特集
司会 笑福亭福郎
ろくろっ首 笑福亭花丸
病院の幽霊 林家染語楼
かいな喰い 林家染三
饅頭怖い 桂福団治(後の祝々亭舶伝)
へっつい幽霊 笑福亭松鶴





しかし<目噛んで死ね!>てな言葉、いまどき聞きませんからねぇ、ウチのオカンもよほど怒ったらいいますけども、・・・おばあちゃんにも怒られた時によう言われました
「アンタ、エエ加減にしいぃやぁ!もーエエ加減、目ェ噛んで死んでしまえ!」ってな具合で。。。使われてました。。。。





勢いのある「アホンダラ!」とか「エエ日ィ選んで目ェー噛んで死ねーーっ!ダアホ!」のフレーズがもっと聴きたくて、六代目の他の「一人酒盛」の音源も聴いてみました。

ABC朝日放送からは昭和40年11月5日の第30回上方落語をきく会での約14分のもの(これもなみはや亭でのオンエア)。15分以内の割とコンパクトヴァージョンなんですが、
それでも濃厚です。「あーこらエエ気持ちや! お前もエエ気持ちか?」などと、“どないやどないや”モードでスイッチ入って来るあたり爆笑です。
「目ぇ噛んで死ね!」はカットされたのか入っておりませんが、いい音源ですね。
当日の演目は



桂小米(後の桂枝雀)青菜
桂小春団治(後の露の五郎)忍法赤穂浪士
桂春団治 親子茶屋
橘ノ円都 丙午
森乃福郎 幇間社員
笑福亭松鶴 ひとり酒盛
桂小文枝(後の五代目文枝)宿替え
林家染丸(先代)ざこ八



会場の大阪中之島ABCホールは中之島リサイタルホールとして有名でしたがABCホールといってた時代もあるのですね。

続いて昭和49年4月の録音。没後発売されたカセットテープでの「六代目笑福亭松鶴大全集~らいぶ浪花落語」に収録されてた音源。27分。
こちらもフリの部分の導入部が神妙で後から爆笑できます。
やっぱりトロトロになってくるあたりから回顧談のような件がはじまりますが無茶苦茶です(笑)。
天然な「ひゃっははー」の酔っ払いの笑いがもうなんともいえない可笑し味です。
「アホンダラめが!」とか「どアホ!」とか連発ですけど・・・(爆笑)
やっぱり終盤の「口の傍(はた)に交番所がないと思てようそんだけ言いたい事ヌカシやがったなコラ!」からの「お前みたいなガキはなァ!エエ日ィ選んで目ェ噛んで死ね!どアホ!」が決まります!&笑

いやー六代目おもしろい!「一人酒盛」はわりと音源持ってるほうなんですが、聞き比べしてると終わらないんで現在でも商品化されてるのを聴いてとりあえず終わりたいです。



ビクター落語上方篇の一部として発売された↑コレは今でも入手可能なようで、、、

昭和55年11月27日 厚生年金会館中ホール 第111回NHK上方落語の会 での収録


晩年の録音ですが、まだまだ元気な時期なようで。まだ「アホンダラ!」とか元気にゆうてますし「小唄教えたろか?」から少し唄って、晩年の独特のイキで「あほらしい・・お前らみたいなんになんで教えなアカンねん・・」など臨機応変独壇場のようですが、「帰れ!」からの呼ばれた男のまくしたては・・やっぱりおもろいですねえ。

「お前らみたいなヤツ、目ェ噛んで死ね!」

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