ちちんぷいぷい 桂米朝文化勲章受賞記念 ゲスト・桂米朝 2009年11月11日放送
ちちんぷいぷい 桂米朝文化勲章受賞 2009年10月28日放送の次の次の週にゲストとして桂米朝さんが登場。
<オープニング>
月亭八方「今日、朝、新聞見ましたら、テレビ欄で<ぷいぷい>に米朝師匠がおこしになると見まして、ちょっと緊張致しておりました」
角純一「そのわりにはラフな服で」
月亭八方「いや、あの・・・そうでございます・・・しもた~」
桂吉弥「私は昨日、栃木宇都宮に仕事で行っておりました。朝いちばんに嫁さんから米朝師匠出るらしいで、と電話が入るぐらい、緊張しております」
角純一「そのわりにはノーネクタイやねー」
桂吉弥「いやジャケットは堅いですよ。(八方)師匠やわらかいですよ」
<速報>
・訃報/森繁久彌さん(96)
・かんさいだき本家 常夜橙(じょうやとう)店主のコメント
にほんブログ村CM後、米朝師匠登場。
米左さんも出演。
桂米朝「文化勲章なんてワシら噺家は貰えるもんやとは思わなんだけどね。それが該当者にいつの間にやら取り上げられて、貰うてな、ホンマ夢みたいな話ですわ」
角「後ろに月亭八方とか吉弥君がいるんですが、八方ちゃん米朝一門や言うてるんですけど、八方ちゃん米朝一門ですか?」
八方「師匠、わたくしは米朝一門と世間に言うてるんでございますけれども、よろしゅうございますでございましょうか?」
米朝
「そら、違うてなこと言う奴がおったら連れて来い」八方「ありがとうございます。ありがとうございます!」
八方「世間に知らん言う奴がおるから。てい!」
てい!
角「まだまだお元気ですねぇ。え?連れて来いて、連れて来たらどうするんですか?」
米朝
「一杯飲ます」角「宮中へ行かれたわけですけれども。どんな感じでしたか?」
米朝「直にもうたわけやないんですわ」
周囲「直にもうてますやん」
米朝「そら本人はわかれへん」
米左「あまりの緊張に」
角「いろんな方との交際も含め、関西のみならず日本の落語界に貢献されたんですけど、なにかもの凄く今思い出す印象に残っていることとかありますですか?」
米朝「はぁ・・そらなんかあったんでしょうけどね。もう・・忘れた。」
角「いま一番うれしい、今日、いちばん嬉しかったことはなんですか?」
米朝「今日は・・そらこんなんもろたことですね。この前東京へ行きましてね。ほんで二重橋の上渡ったんやなぁ」
角「なかなか渡れませんからねぇー」
米朝「あれやっぱり、今、二重橋の上におるんやなぁ・・と思いました」
角「しかも勲章もらいにいくわけですからねぇ!一般参加とは違いますからね。・・今日、朝なんか食べたとか・・」
米朝「そんなん覚えてへん」
吉弥「そんな質問したらあきません」
角「俺だってわかってないねんからね。食べ物はなんでもお食べになるんですか?あかんのはあるんですか?」
米朝「だいたいいけると思うんですよ」
八方「だいたい、一杯飲んでますからね」
米朝「一杯やりまひょ」
角「いやいや飲みますよ。米朝師匠が一杯やりましょか、て言うて、そんな断るようなこと・・私なんとか頑張って一杯や二杯はそらいきますよ」
<板東英二の番組でのハナシ>
角「お酒のアテは何が一番良いですかね?」
米朝「軽いモンがよろしいな」
角「軽いもんというと例えば・・・」
米朝「せんべいとか」
米左「そら重さが軽いんやないですか」
八方「あ、胃に軽いんやなし、重さが軽い」
・・・・
角「先ほど私を誘ってくださいましたけど。私とどんな話をしてくださいます」
米朝「あんまり飲めんさかいねあんた。それをムリに飲ますというのも、これもちょっと面白いで」
八方「ほんで、師匠がぐっとこう出したら、多分お飲みになると思います。こら絶対」
角「そら飲みますよ!」
八方「もうそらねぇ、二級が特級になるぐらいですからね、師匠がついだら」
角「そらそうですよ」
吉弥「昭和のハナシですな」
八方「きょうび二級てな無いんですけども」
角「よく聞かれたと思うんですけども、一番好きな噺というのは何か師匠ありましたら教えていただきたいんですけども」
米朝「そら、よう聞かれましたけどね。一番ということは苦手でんねん。一番好きなんとか、一番気に入ってるのんとか、一番というのはほんまいうたらないんですね」
角「好きな噺はどうですか」
米朝「そらもうぎょーさんありますわ」
角「難儀やなあ・・」
八方「申し訳ないですけど、ほとんど師匠がお作りになったようなもんですから<コレ>と言うのは私でも言いにくいぐらいなもんでね」
角「僕個人としては、関西では、米朝師匠から始まって他の人を聞いていって、また米朝師匠に戻る、という。。これが僕らが一番体験してることなんですが。
米朝師匠から始まって松鶴師匠、枝雀師匠、いろいろいくんですが、やっぱり米朝師匠がいいなぁ、と。ベートーベンから始まっていろいろ行くねんけど結局ベートーベンに、、米朝師匠はベートーベンちゃうか、と思うんですけど」
米朝「ちょっと似てるけどね」
周囲「べー、が」
・・・この後、マイケルジャクソンのライブに行った話などなど。。角の記憶による、米朝師匠がNHKラジオで艶笑噺をされてたのがもの凄く強い印象に残っている、というくだりから米朝師匠に艶笑小咄を振るも、八方ちゃんが「いろはにほへど」が出てるんで買ってくださいと遮られる。
長生きする秘訣とは?
米朝「そら食べない生きていかれへんからね。今仰ったように、食い気とか色気とかこら大事ですわ」
角「やっぱり欲望は持ち続けないと・・」
米朝「そうですな」
八方「色気がまだ、ひょっとしたらおありと・・・ちょっと聞いてもらえます?」
角「師匠、色気に関してはまだエネルギーがございますですか?」
米朝「本人はあるつもりやけどね・・・端が・・・」
角「後輩に言っておきたいことは?」
米朝「やっぱり、色気と食い気ですな」
角「色気と食い気を持ち続けよ、ということですか」
米朝「そうですね」
角「月亭八方になんか言っておくことってありますか?」
米朝「色気と食い気ですわ」
八方「これが全てや!と」
角「それは頑張ってると思うんですけど、噺はどうでしょうか? 最近頑張ってるらしいんですよ」
米朝
「最近聴いてないねん」にほんブログ村スタジオ録音のCDですが、レコード時代からの定番です。話の合間に挟み込まれる邦楽もおしゃれです。↓続編も。
上方落語 桂米朝コレクション(5)怪異霊験
【解説: 橋爪紳也 】
猫の忠信、仔猫、狸の化寺、狸の賽、怪談市川堤、五光、景清、紀州飛脚、夏の医者、べかこ、ぬの字鼠、天狗さし、稲荷俥、足上がり
上方落語 桂米朝コレクション(6)事件発生
【解説: 辺拓 】
らくだ、宿屋仇、どうらんの幸助、算段の平兵衛、次の御用日、佐々木裁き、百人坊主、ふたなり、阿弥陀池、土橋万歳
上方落語 桂米朝コレクション(7)芸道百般
【解説: 田辺聖子 】
軒づけ、花筏、蔵丁稚、七段目、蛸芝居、動物園、あくびの稽古、くしゃみ講釈、蟇の油、軽業、看板の一、抜け雀、一文笛、不動坊
上方落語 桂米朝コレクション(8)美味礼賛
【解説: 中野晴行 】
饅頭こわい、鹿政談、田楽喰い、鴻池の犬、鯉舟、京の茶漬、近眼の煮売屋、鍋墨大根、焼き塩、小咄・たけのこ、馬の田楽、ためし酒、寄合酒、ひとり酒盛、禍は下、テレスコ、馬の尾
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