本日購入!
「落語ファン倶楽部 VOL.9」でございます。
目当ては付録のCD収録「六代目笑福亭松鶴 「一人酒盛」「ざこ八」「三人兄弟」!!!!
すごい!と思いつつ購入してから「松鶴ネタ解説3連発」としっかり書いてありました。
昔、大阪のOBCラジオ大阪で放送されていた「落語百選」での自身の演目解説でしたー!
とはいえ、16分41秒 しかも昭和40年代後半の音源でありまする。
一人酒盛ー解説 昭和48年3月放送
ざこ八ー解説 昭和50年8月放送
三人兄弟ー解説 昭和48年8月放送
音がいい! いままで落語百選の音源は自分の持ってるのは「枝雀大全」に収録されてる「権兵衛狸」以外はエアチェックピーピー系なので(とはいえここ枝雀大全の東芝CD音源もわりと苦心されている感じ)。。。
私が所有している「落語百選」での六代目松鶴師の音源は以下のとおり。
天王寺まいり 昭和47年 スタジオ録音 約25分
相撲場風景 昭和48年 約24分
吉野狐 昭和49年 スタジオ録音 約26分
3本ぐらいなんですが、スタジオ録音のはビクターから発売された「松鶴上方はなし」と似てるような気もしますが、ちゃんと聞き比べてないのでよくわかりません
(今、冒頭部分だけ聞いてみましたが「天王寺まいり」はビクターと同じぽいですね。「吉野狐」はビクタースタジオ音源持ってないのでわかりません。)。
などなど16分ながら楽しませていただきました。もちろん内容も文章化されてないような貴重なものだと思います。
と、↑これだけだと、完全にカルトなヒトの感想になってしまいますので、本編の雑誌の感想も。
パラパラ見なんで、後日じっくり読みますけど。
割と「上方落語」てブームになってるのでしょうかすごく特集されてますね! しかもこれまでのウワッツラで取り上げた感じでもなく、スタンスがブレてなくて楽しめました。
「上方から来た江戸落語MAP」とか制作・編集が全然無理してなくて、見開き2Pだけなのに見てるだけで楽しめますし。。しかもこの手の雑誌では初めての試みなんじゃないでしょうか。こんなちょっとしたアイデアで「へんこな大阪落語マニア」も「頑固な江戸落語マニア」も楽しめるんじゃないかと。
東西の落語はそれぞれの情報量が多いのでどうしても聞き手の知識等で壁が生じたりややこしくなったりする傾向があると思うのですが、まったくの初心者を除けば上記のような、ノスタルジィ系ヴァーチャル共有提案とか、今後は大事なのかも知れないと思いました。
文珍さんのインタビューは最近の楽しんで落語に取り組んでる感じがあふれておりますし、全編に共通してそこかしこに大阪落語に関する理解が感じられるので楽しくパラパラめくっております。
マニアの視点からは「柳家小満んが語る先人達と上方種」が注目。三遊亭百生師に関するコメントを平成も20年になって読めるとは! 戦後東京をメインで活動していたので、なかなか語られることのない方でしたので、この最後期の回想録だけでも興味津々ですね。
※初代春団治門下から二代目春団治幕内になり(桂梅団治)、上京して、三遊亭円生幕内で三遊亭百生に、私はもちろん実際に見たことありませんが音源で親しんでおります。割ともっちゃりしたわかりやすい大阪弁の語り口がたまりません。今でもNHKのCDが購入可能だと思われます
↓こちらは昔キャニオンから発売されていた文化放送の音源と思われますが持ってないのでよくわかりません。
仁鶴師匠のインタビューも克明で、「けんか長屋」(←一遍やったぐらい)「眼鏡屋盗人」(←ぜんぜんやってないので忘れた)が持ちネタだったとはびっくり!
あと米朝師匠に「向う付け」を習ったと書いてありました
が、これは多分、橘ノ円都さんに習ったんではないかと思いました。
他に、円都師からは、珍しい「戒名書き」というのを習ったことがあるらしいが全然やらなかったそう・・・(ABC上方落語をきく会・・橘ノ円都追善口上より)
全編楽しめそうでちょっと高いけど買ってよかったです。
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