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上方落語関係の〇〇について探求してみます
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昭和の名人・完結編25 その1~四代目桂文紅 首の仕替え~ と、NHK大阪・天王寺詣りの映像のつづき。



 三代目林家染語楼さんは昭和50年1月に亡くなられているので、舞台を見たことのない噺家さんなんですが、息子さん(四代目)は花月でよう見ました(バンドもやってはりました)。
 が、四代目も私が大阪に帰ってくる頃には亡くなってしまい、四代目の息子さんの市楼さんによる一周忌の会で流されたテープの「青空散髪」を聞いておりました。  

 というわけで、三代目の染語楼さんは音源でしか聞くことができなかったのですが、それもあまり所持しておらず、かってキングレコードから商品化された「島之内寄席ライヴ第2集」(昭和47年11月収録)の「口合根問」(27分)、古今東西噺家紳士録 2000に収録された昭和45年頃の「煮売屋」(約11分)、など、その他エアチェックで一・一(かずのはじめ)時代のABC上方落語をきく会での「地下鉄の条件」など。

そういえば最近購入した、



↑「噺家根問―雷門小福と桂小文吾」に当時若手の小文吾さんが一・一時代の三代目染語楼さんに指導してもらう場面の回想が出てきたりしてました(京都九条の「福よし」という寄席の出番の際のはなしのようです)。 この本は昭和30年代の上方落語界の話題が多く、読み込んでしまいます。

 さてそんなわけで、「お好み焼き」QR文化放送での録音を持ってるのですがそちらは約12分。今回のは16分。
 音源データは
昭和41年10月4日 大淀ABCホール 第32回上方落語をきく会
この昭和~戦後20年~の空気感といいますか、いい感じですね。
第32回上方落語をきく会
昭和41年10月4日

桂春蝶(先代) 牛ほめ
林家染語楼 お好み焼き
笑福亭福郎 乳貰い
笑福亭松之助 じゃじゃ馬ならし
桂小春団治(露の五郎兵衛) 逐虎伝
笑福亭松鶴 猫の災難
桂米朝 算段の平兵衛
桂小文枝(五代目文枝) 口入屋
 
笑福亭松鶴「猫の災難」はこの同じシリーズ六代目笑福亭松鶴 昭和の名人 19巻 小学館 これまたホントに初出し音源でした ABC朝日放送、で商品化されました。

また、笑福亭松之助「じゃじゃ馬ならし」は↓
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価格:25,200円(税込、送料込)

に収録されてますね(買ってないのでまだ聴けていない)。

同日の笑福亭福郎(森乃福郎)「乳貰い」 約26分の録音は、途中からすっ頓狂な展開でおもしろい噺。


 ABCの「上方落語をきく会」には染語楼さんはあまり出演してないのか、
この後、伝説の1080分落語会で「お好み焼」を演じてるようですが、他は昭和35年の一・一時代に一度登場しているのみなのかな?

第15回上方落語をきく会
昭和35年4月21日 中之島ABCホール

桂春坊(露の五郎兵衛) 片棒
一・一 地下鉄の条件
笑福亭福郎 墓供養
桂米朝 七度狐
橘ノ円都 小噺集
桂小文枝(五代目文枝) 宿替え
桂春団治 代書屋
笑福亭枝鶴(六代目松鶴) 人形買い
林家染丸(先代) 宇治の柴舟

この時の「地下鉄の条件」は約10分の音源。噺の内容も戦後まもなく~高度成長期な感じが漂ってていいですねぇ。

 この時の模様が、「桂文紅日記 若き飢エーテルの悩み―清く、正しく…面白く」



に書いてありました。
・・・<略>「墓供養」福郎君は、彼なりに遊びに行った話を入れて面白く、呼吸に数段の進歩が見られる。歯切れの良い口さばきに、いつも感心する。一寸、出だしに志ん生師の真似が伺えた。
<略>
「竹の子と、戒名書き」円都師、
<略>
楽屋へ入らずに帰ってくる
とのこと。

さてさて、近年1008ABC朝日ラジオの深夜、若井みどりさんが進行を担当する「ミッドナイト寄席」(放送は終了~現在同放送局の「満員御礼!福島一丁目劇場 」に引き継がれている模様)で林家染語楼さんの代表作「青空散髪」がオンエアされてまして、昭和43年2月10日の録音だそうですが、収録場所等は不明で約15分のモノ。 若井みどりさんの一言↓
三代目林家染語楼師匠のことを楽屋で皆<殿>って呼んではったんです。
 発明家なんです。何でも自分で考えてモノ作って楽屋へ持ってきて、良かったら、<ああ、あげるで~、あげるで~>ゆうてよう配ってはったん覚えてるんですけどね。

 持ち運びする携帯用の煙草のカス入れありますね。あれを自分で発明しはってね、楽屋でみんなに配ってはったような気がするんですが。あれは染語楼師匠の発明品やないかなと私いまだに思ってるんですけどね。ちょっと頭のええ、変わったお師匠はんでした。
 今回のような昭和30年代~40年代の新作落語、「オールェイズ~~」?的な落語を集めて聞いてみたい感が高まってしまったCDブックだったのでありました。
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